コラム

【管理栄養士が解説】「部屋を掃除するとなぜか痩せる」本当の理由

2025.12.09/管理栄養士 菅原さち

こんにちは。世界一優しいダイエットコーチのさちです。

今日は風水などで説明されることが多い「部屋を掃除するとなぜか痩せた」という現象について、ダイエットコーチ的な観点で考えてみたいと思います。


実は私は過去2000人程の食事記録を伴走してきました。

私のごはんログコーチングは運動を一切強要していません。むしろ「したくなかったらしなくても良い」とお伝えしていルのですが、コーチング終盤に近づくにつれて、多くの方が運動を始める方が多いのです。

中には「ピアノを習い始めました!」と報告してくださった方もいて「それってコーチングの影響じゃないのでは・・・!?」と聞いても「いや、多分さち先生の影響だと思います!」と。

実はこれ、思い当たることが多いのではと思います。仕事もしっかりしているあの人が、休みの日にはヨガにも行って、毎日着ている服も違う……。真似してみようにもそんなバイタリティはなく、

こういう方は、ベースが「ととのっている」可能性が高いです。

この現象は、2つの脳科学的な理論で説明できます。

具現化認知

まずは「具現化認知」。

具現化認知とは、身体的な経験が認知や行動意欲に直接的に影響を与える心理現象のこと。つまり、体が変わることで、脳が「変わることができる」と学習するのです。

体重や体型、感じ方が変わる
→脳が「自分は変わることができるのだ」という感覚を獲得する
→その感覚が、他の領域でも試行意欲を生み出す

ダイエットという一つの行動変化が、認知全体を変えてしまうのです。

逆説的に聞こえるかもしれませんが「部屋の掃除ができるようになると急に痩せた」という現象の正体の一つだと考えています。

部屋を掃除して整えた
→脳が「変わることができる」と学習する
→その学習がダイエットにも波及する

つまりタイトルに戻れば、因果関係は「掃除したから痩せた」ではなく「掃除ができたことで脳が『変化できる』と学習したことの結果、痩せることもできた」なのです。

メタ認知

二つ目が「メタ認知」です。

メタ認知とは、自分自身の思考や行動を客観的に観察する能力のこと。つまり「なぜ続かないのか」「なぜ今、部屋を掃除したいと思ったのか」「何が自分を動かしているのか」「なぜ運動を始めたのか」という、自分の脳の状態に気づく力です。

さちのごはんログコーチングでは、全てのごはんを撮影し、体組成と照らし合わせます。これはさちのごはんログコーチングだけではなくて、医療などでも用いられる一般的な食事記録法でも同じです。

そして、ここで重要なのですが、実は体重が重い人ほど食事内容を過小報告する傾向があることは、かなり昔からわかっています。そして、本人はそれに気づいてないことが多いです。

クライアント様と伴走するにあたり、一番気をつけているのがここです。
例えばどんなに過食したとしても、例え嘔吐したとしても、それも全て報告していただけるよう、信頼していただける存在であることです。

ここのアプローチは千差万別です。基本的には病院で行っていたカウンセリングマインドや傾聴力をベースにしつつ、人によってはフェーズに応じて目的意識も変わってこられますので、都度都度必要な情報を提示します。

お一人で向き合えない自己に一緒に向き合うことで、1ヶ月〜3ヶ月を通してまるで呪いが解けたかのようにクライアント様が目標を達成されることが多いです。

なので私は、やりとりやお写真の掲載は絶対取り組み終了後にしています。なぜなら、クライアントさまと私の間に他者の視点が介入することは、クライアントさんは気づいてなくとも、ノイズになり得るからです。



「ととのう」の正体

部屋が整う。体が変わる。それと同時に、脳が「自分は変わることができるのだ」という感覚を獲得する。その時点で、あなたの認知全体が変わります。

メタ認知によってその変化に気づき、自分で観察できるようになると、その変化はさらに加速するのです。それが「ととのう」という状態。

ダイエットは単なる体重減少ではなく、認知全体のリセット。部屋の掃除も、運動も、新しい習い事も、全ては同じ根源から生まれる。それが本当の「ととのい」です。

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